ヴィンテージの金張りフレームの表記 – Part 1 –
金張りの表記で良く見かけるのが「 1/10 12K GF 」や「 1/30 10K GO 」,「 14KT RG 」の表記だと思います。『 GF 』はGold Filled、『 GO 』はGold Overlay、 『 RG 』はRolled Goldの略語で金張りを表しております。(上記以外の金張り表記もあります)
『 GF 』と『 GO 』と『 RG 』これらは大きく分けると金張りの表記なのですが、じつは違いがあります。
アメリカ、日本などでは『 GF 』つまり Gold Filled の表記に対して、金属部の重量の「1/20」以上 金が使用されている物に対しての表記と決められています。
なので 上に書いた様に「1/10 12K GF 」は 1/20 以上の金が使われているので正しい表記ですが、「1/30 10K GF 」という表記は無く、上の表記の様に「1/30 10K GO」が正しく、『 GF 』の表記は使えず『 GO 』表記になります。
次に『 RG 』ですが、「Algha」や「SAVILE ROW」で見られる表記で、「14KT RG」こんな表記です。なぜ「14KT GF」では無いのかと思った方もいらっしゃると思います。
『 RG 』は金属部の重量の「1/20」に満たない金が使用されている物に対しての表記なので 『 GF 』は使えず『 RG 』なのです。
現行の「SAVILE ROW」を見てみると金の厚みは最大で10ミクロンです。
Alghaの1960年代頃のフレームで『 20 』と刻印されているものがありますが、これも Rolled Gold で金の厚さが20ミクロンになります。
2020年 11月30日 加筆訂正
Alghaの1960年代頃のフレームで『20』と刻印されているものは、『20/1000』の金張りになります。
上記以外の金張りの表記、金の含有量の計算方法等は次回 説明致します。