ヴィンテージの金張りフレームの表記 – Part 2 –
前回説明出来ていない金張りの表記で 「 20/1000 14KGF 」「 20/000 GF 12K 」等の表記も見かける事もあります。主にフランス、ドイツ製に見られる表記です。20/1000 だと 1/20 以下なのに『 GF 』表記になっています。これは各国の金張りの表示規定の違いで 『 GF 』表記になっております。
あと上記以外の表記だとフランス製のメガネで、ルーペでやっと確認できる程度の小さな表記で『 Doublé Or Laminé 』と刻印されているのがありますが、『 Doublé Or Laminé 』は『 GF 』と同様で金属部の重量の 1/20 以上 金が使用されています。
「1/10」表記と「20/1000」表記は、金の含有量の計算の仕方も違います。
「 1/10 12K GF 」この表記の「1/10」 というのは金属部分の総重量の 1/10 (10分の1) に、「12K」は12金 (金の品位) が張られている事を表しています。 (24金が純度99.99%以上の混じりっけ無しの純金)
実際、「 1/10 12K GF 」だとどれ位の金の含有量かというと、例としてメガネフレームの金属部の重さを10gだとしたら、
10g × 1/10 × 12/24 (金の品位) = 0.5g
上の様な計算方法になり 0.5g の金が使われていますが 12金が 0.5g では無く24金が 0.5g 使われております。
「 20/1000 14KGF 」この表記の場合、上の計算方法とは違い メガネフレームの金属部の重さを上と同じ 10g だとしたら、
10g × 20/1000 = 0.2g
で24金が 0.2g 使用されている事になります。「 20/1000 」の表記の時、金の品位は金の含有量の計算には無関係になります。