金張り (Gold Filled) の表記といえば 『 1/20 12K GF 』,『 20/000 GF 12K 』,『 14KT RG 』,『 Doublé Or Laminé 』等あり、厚さや金の含有量に違いはありますが一般的な金張りの表記になります。
金張りのフレームは1974年頃を境に金張りからメッキへと変わっていきます。というのも、それまでは金 (ゴールド) と交換出来る唯一の通貨が米ドルであり (1トロイオンス(約31.1g) = USD 35ドル) 基軸通貨として役割を担っていたのが、1971年のニクソンショックにより金 (ゴールド) と米ドルの兌換 (だかん) の停止により金本位制が崩壊。のちにS&L (貯蓄貸付組合) の取りつけ騒ぎ、ベトナム戦争の長期化等々により米ドルへの不安拡大、変動為替相場制への移行等に伴い古代から貨幣として使われていた金 (ゴールド) が買われ 価格が上昇した為、それまでの金張りからメッキへと変換していくのでおおよその目安として金張りのフレームは1970年代前半までの製造と考えられます。(*もちろん1980年代、1990年代の金張りも存在しますが、ここで述べているのは同モデルでの金張りからメッキへの切り替わりについてになります)